父とカニ

実家のスーパースターのカニです。 我が家では震災で身内を亡くして以来、各々の家族が喪失感と闘ってきました。私に関して言えば、今日のカメ軍団やカブト虫飼育もそうした喪失経験と無関係ではありません。特に、父の喪失感は半端なく、ひたすら涙の日々でした。そんな父が震災後に初めて前向きに生きる発言をしたきっかけが、実家で飼われているカニの寿命について調べたことでした。カニの寿命は約10年とのこと、カニより長生きするという目標を掲げたようです。 そんな父が、先週急遽亡くなってしまいました。けれども、彼は喪失感のどん底のまま逝ってしまったわけではありませんでした。昨年あたりから、無理なく自発的に自分の喪失経験を周囲に話し始めたそうです。こうした父の生き様を現在も苦しんでいる周囲の方々にお伝えしていくことが私の新たな役割になりました。 カニくんには、父の分まで長生きしてほしいと思います。また、父は亀やカブト虫にも関心を持っていたようで、本ブログの数少ない読者の一人だったようです。

こんな最中にも、何食わぬ顔をして帰宅を迎えてくれたカメ軍団に感謝しつつ、また読者の皆様にも感謝して、ボチボチブログを再開していきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いします。